キャンプの設営で欠かせない作業の一つがペグの打ち込みと抜き取りです。正しい方法を知っておくことで、設営がスムーズになり、トラブルを防ぐことができます。
今回は、ペグ打ちと抜きの基本的なコツをご紹介します。
ペグの打ち方：安定した設営のために
角度と打ち込み方
ペグを打ち込む際の角度には諸説ありますが、一般的には地面に対して60度程度の角度が推奨されています。ただし、地面の状態によっては垂直に打ち込む方が安定する場合もあります。
地面が柔らかい場合は、斜めに打ち込むことで抜けにくくなりますが、土が崩れて隙間ができることもあるため注意が必要です。
ハンマーの使い方
ペグを打つ際は、ペグが傾いている方向とは反対側に立ち、腕を振り下ろす形で真っ直ぐ打ち込みます。これにより、ハンマーの重みを利用して効率的に打ち込むことができます。
また、ハンマーに付属しているストラップは、手首にかけておくことで、万が一手を離してしまった際の事故を防ぐことができます。
張り綱の取り付け
ペグを地面に2〜3cm程度残して打ち込み、その部分に張り綱を引っかけます。これにより、張り綱が回転しにくくなり、安定した設営が可能になります。
ペグが地面から飛び出していると、風で抜けやすくなったり、つまずく原因となるため、しっかりと地面に差し込むことが重要です。
ペグの抜き方：効率的な撤収のために
ペグを回して隙間を作る
柔らかい地面であれば、張り綱を引っ張るだけでペグを抜くことができますが、硬い地面や長いペグの場合は、ペグに別のペグを差し込んで回すことで、地面との隙間を作り、抜けやすくなります。
ペグハンマーを活用する
ペグに穴がない場合は、ペグの横を軽くたたいて地面との隙間を作ります。また、ペグハンマーの先端が細くなっているものは、ペグに差し込んでテコの原理で抜くことができます。
これらの方法を使うことで、無理な力をかけずにペグを抜くことができます。
腰への負担を軽減する姿勢
ペグを抜く際は、腰を曲げずに膝を使って体を支えながら作業を行うことで、腰への負担を軽減できます。無理な姿勢で作業を行うと、腰を痛める原因となるため、正しい姿勢を心がけましょう。
ペグの打ち方と抜き方を正しく理解することで、キャンプの設営と撤収がスムーズになり、快適なアウトドアライフを楽しむことができます。これらの基本を押さえて、安全で快適なキャンプをお楽しみください。
